大脳皮質のタッピング② 今ここにある危機編

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今回は、緊急事態のとき、大脳皮質のタッピングのやり方を知っていたおかげで助かった~という私自身の経験を書きます。

大脳皮質のタッピングが活躍するのは、切り傷ややけど、捻挫等、怪我のときばかりではありません。

急な体調不良、たとえば、パンケーキを喉に詰まらせてしまって、く、くるしー、なんてときにも効きます。はい、私の経験です(^^;

笑い話っぽいけど、実際に詰まらせているときはかなーり苦しいし、そのまま続けばほんと命にかかわるよ~。そんなときタッピングしたら、はい、無事喉を通過しました。あのときもしタッピングを知らなかったらどうなっただろ?と思うと怖い……

あるいは、貧血(頭クラクラ~の脳貧血の方ね)で倒れそうなときなんかにも大活躍です。

この春、外でちょっとした運動をしたらクラクラしてしまいました。やばいと思って座り込んでいたのですが、一緒にいた人たちは上に休憩室があるから室内に入って休んだ方がいいと勧めてくれました。しかし、上というのは外階段を上った2階なんですねぇ。

いやあ、この状態で階段を上がれますかしら? 無理でしょ、ってときにこそタッピングです。はい、ちょっと人目を気にして小ぶりな動きでやってみました。そしたらじきに回復して(1分程度だと思います)、階段上れました。た、助かった~。

と安心したのも束の間、休憩室で椅子に座っていたら、みんなが気を遣ってくれて大きな扇風機を回してくれたんです。脳貧血と書きましたが、それは後からわかったことで、春とはいえそこそこ暑い日だったし、近年は「熱中症注意」という意識が徹底してますよね。だから、私も含めて誰もがそのときは私のこの症状を熱中症だと思ったわけです。

ところが、扇風機の風に当たり始めたら、ふたたび、というか階段の下でうずくまっていたときよりもさらに症状が悪化してしまいました。なぜなら、熱中症なら誰もが知っているとおり冷やすのが鉄則ですが、貧血の場合は血の気が引いている状態なので逆に温めなければいけないんですね。それを汗をかいた体に風を当てて冷やしてしまったので、急激に悪化してしまったようなのです。

しかしそんなこと、そのときは私も全く気がつきません。ただ、扇風機の風が当たると気分が悪いというのは感じました。スーッと血の気が引いていったので。しかも、あまりに急激に悪化してしまったので、声も出せなくなってしまい(声を出す力が出ない、無理して出したら気を失いそう……)、扇風機を止めて欲しいと言えないんです。椅子に座って机に突っ伏し、しかしそのうち椅子に座っていることさえできなくなり、とうとう床にしゃがみ込む私。

親切な方々が、冷やしたタオルを首に当ててくれたり、声をかけてくれたり、いろいろと心配してくれます。でも私は声も出せない、うなずくことも首ふることもできない、気持ち悪い、吐きそう、もうこのまま気を失いそう……

そんななか、がんばってタッピングしましたよ。まさに一縷の望みを託して……そして、見事回復しました! このときは少し時間がかかりましたが、再び椅子に座われるようになるまで5分くらい?だったでしょうか。本当に気を失うかというほど辛かったのは20、30秒くらいだったと思います。あんなに息も絶え絶えだったのにこの速さは脅威の回復力といっていいんじゃないでしょうか。ほんと知っててよかったタッピング。

 

こういう場合は、手を後頭部に当てることなんてできませんね。なにしろ声も出せないような状態なんですから。もう片方の手を頭の上にあげてパタパタなんてことももちろんできません。

でも、頭に手を当てられなければ、手をちょっとでも上に向けて、頭に当ててるつもり。手を上に向けられなければ指1本でもいいから。それも無理なら「頭」って思うだけでもいいから。

ーーーちょっとでもいいよ~ーーー

そして頭をパタパタできなければ、胸をパタパタでいいです。手のひらでパタパタができなければ指でトントンでいいです。それもできなければ「ちょっと触るだけでもいいし、それもできなければ、トントンしているつもりでもいい。

とにかくやってるつもりだけでもいいのでやってみて。

きちんとやらなくても大丈夫なのです。意識さえあればどうにかなります。(ボディートークは「意識に基づくヘルスケア」💛)

ボディートークの「大脳皮質のテクニック」知ってて損はないですよ。

災害が多い今日この頃、いつどんなことが起こるかわかりません。災害でなくても日常のちょっとした、でも本人にとっては一大事のトラブルの際にも役立つと思います。毎日のヘルスケアにも使えるし、危機に際しての頼み綱にもなる、ほんとにお勧めのテクニックです。

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