遺伝子の発現にボディートークでアプローチ ――― 「ボディートーカーのための進化エピジェネティクス」を受講しました

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久しぶりなのにいきなりですが、2月下旬にボディートークの新しいセミナーを受講しました。(って、すでにひと月も経っている~(^^;)

今回は「ボディートーカーのための進化エピジェネティクス」ローラ・ストゥヴェ博士による日本初公開の講座で、ローラ先生は2017年「ボディーエコロジー」の講座に引き続き2回目の日本での講義です。

非常に興味深く、パワフルなセミナーでした。

ローラ先生はアメリカの分子生物学博士なのですが、なかでもエピジェネティクスがご専門とのことで、正真正銘の最先端の知識てんこもりの内容でした。最先端の科学分野の情報をボディートークに取り入れ、さらに月日をかけて練り上げた珠玉のテクニックの数々を惜しげもなく教えていただきました。

 

実は前回、ボディーエコロジーのセミナーを受けたとき、私は免疫だの細菌だのの講義内容に四苦八苦したので、今回は秋から事前予習のつもりで放送大学の講義「生命分子と細胞の科学 ’13」を受けて、遺伝子関連の知識を多少なりとも仕入れておきました。

そしてこれがほんとに大正解!でした。

おかげで、遺伝子とか、染色体とか、DNAとかRNAとかヒストンとか転写とか翻訳とかいわれても、なんとなくではあるものの、わりとすんなりイメージできたので今回はどうにか迷子にならずについていけました。

この事前予習がなかったら、「遺伝子の発現」と「細胞分裂」を混同してイメージしていたかもしれないレベルだったので(^^;

そう、遺伝子の発現というのは、よくある染色体がピューと二極に分かれている図の細胞分裂とは違うんですよね。て、そんなの混同しがちなのは私だけですかね?(^^;

遺伝子の発現というのは、↑これじゃなくて、

↓これね(^^)  わかりにくくてすみません。なんとなくのイメージだけ。

 

 

で、エピジェネティクスって何かというと、もともとある遺伝子を実際に発現させるかどうかそれは後成的(←これがエピ)に変化するという現象です。

デフォルメした例で説明すると、なにか病気の遺伝子を持っている人がいるとして、でもその人は必ずしもその病気になるわけではないですよね。その遺伝子がスイッチオンになるかならないかで実際に発現するかどうかが決まるわけです。あるいは逆に、良い影響のある遺伝子があったとしてもそれが発現してなければその恩恵にあずかることができないわけです。

それらのスイッチをオンオフしていくアプローチをボディートークでやっちゃおう、というのが今回の主な内容です。

そのスイッチって、もちろん電気のスイッチみたいなものではなくて、遺伝子が発現する複雑な過程の中でいくつかのチャンスがあるんですね。

そう、一つじゃなくて「いくつか」なのです。そのどれで調整するのが最善なのか、もちろんそれはボディートークの神経バイオフィードバック(通称「筋チェック」ね)で選びますよ~。

 

そして私にとって嬉しい驚きだったのが、そのいくつかのうちの一つが、いわゆるジャンクDNAに関係しているものだったことです。

昔はたんぱく質をなにもコードしていないDNA(←これが人間にはいっぱいある!)をジャンクDNAと呼んでいたのですが、実はそれが遺伝子の発現に関係しているというのが最近わかってきて今ではジャンクDNAという言葉はもうほとんど使われていないようです。その仕組みの研究は現在とてもホットな分野らしいのですが、なんとその現象もテクニックの選択肢の一つとして入っているのです。

私はこのジャンクDNAの役割の新たな発見について、たまたま受講直前に知ってちょっと気になっていたのですが、まさかそれを取り入れたテクニックになっているとは!

それ故に、「これはまさに最先端の情報を取り入れたテクニックだ」と確信したというわけです。

 

そしてそのスイッチが、我々が生まれてから自分自身でオン(あるいはオフ)した場合もあるし、もちろん、先祖から遺伝的にオン(あるいはオフ)されている場合もあるわけです。遺伝的な場合ももちろんアプローチしていきます。

たとえば、これはボディートークに限らず、シータヒーリングでもIHでもよく出てくるという印象があるのですが、子供の頃から肥満傾向のある人に関して、その先祖が飢餓を体験していてその影響がある場合があります。

そのときの経験からその先祖は脂肪を溜め込むスイッチをオンにしていたわけですね。そのときはそれが必要だし良いことだったわけです。ところがそれがそのまま次の世代にも受け継がれ、今はもう必要ないのにスイッチオンのままになっている、なんてこともあるかもしれないのです。

(まあヒーリングの実際では、それは先祖に限らず、その人の過去生として出てくることもままあります)

このような影響があった場合、このエピジェネティックスのテクニックを使って調整していくことができます。

 

もちろん、従来のボディートークやその他のヒーリングでも、特に遺伝子の発現にアプローチをするわけではないけれど結果的には遺伝子のスイッチがオンされたりオフされている、ということも多いにあり得ると思います。

ですが、直接、遺伝子のオン・オフにアプローチしちゃおうっていうヒーリング手法は、おそらく世界でもほかにないのではないのでしょうか。

 

またそのほかにも、肝臓の毒素解毒作用に対してエピジェネティクス的にアプローチしたり、身体全体に不要なエピジェネティクスマーカーがどれくらいあるかスキャンしたり、非常に多岐にわたる内容になっていました。ほんと限りない可能性を秘めたテクニックです。

 

そして遺伝に関して判明してきた最新の情報の数々も教えていただき、その内容がまたどれも面白い! へぇ~そうだったのかあ!ってことばかりでした。

うーん、ここにたくさん書きたいけど、書いていいのかなというのもあるし、長くなるし、なので、今の時点では割愛しますね。

でもちょこっとだけ……ならいいかな。

エピジェネティクスな遺伝子の発現って、実は先祖、特に祖父母の影響っていうのがけっこう大きいみたいなんですよね~。

そのへんの詳しい説明がとても面白かったです。もちろん面白いだけじゃなくて、非常に重要でもあるわけですが。

 

また、知っておいていただきたいこととしては、エピジェネティクスは非常に深い部分にアプローチするので、ある程度準備ができていないと身体から上がってこないケースがあるようです。つまり何回かボディートークのセッションを受けた上でないとエピジェネティクスは身体から選ばれないということもあり得るということです。

ボディートークでもIHでも、いくら施術者や受ける人が、このテクニックがいいな、このプロトコールがいいなと思っても、身体がそれ選ぶとは限りませんからねぇ。それはエピに限らずなんでもいえることなのですが。

 

この最新のテクニックによってより良い生活、人生、ライフを送れる人が一人でも増えれば、素晴らしいことだと思います。ボディトークの新たな可能性にときめいています💛

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