ボディートークとインテグレートヒーリング①、②からの続きです。
私がボディートークを始めて一番びっくりしたことは、ええ~、覚えるの?!ってことです。
内臓だの、体化学だの、循環神経伝達だのっていう、ボディートークでカラダに対してチェックする項目がプロトコールチャートと呼ばれるチャートになっているんですが、基礎セミナー終了後、施術士の資格を取るにはこのチャートを全部覚えなければならないっていうんですよ。
いやあ、基礎セミナーのデモセッションで、先生が、何も見ないでチャカチャカと進めているのを見ながら、あれ、あれはどこにチャートがあるんだろ、まさかテレビみたいに前に透明なスクリーンがあってチャートが書いてあるわけじゃないよね? と不思議に思っていたのですが、いやまさか、全部覚えているとは~!
と、この時点で死ぬほど驚きました(^^;
そしてそれだけじゃなくて、筆記試験で〇〇点(←あえて伏せますがかなりの高得点)以上、しかもその試験ってのが、簡単な形式的なものとかでは全然なくて、マークシートでもないがっつり記入式の問題ばかり、しかも問題数も多いと聞いて、ほんとに眩暈がしましたよ~
IHはそこも対称的なのです。
マチルダはにっこりスマイルで「覚えなくていいのよ~、全部テキストに書いてあるんだから~」と言いつつ、自分でもセッションをするときはテキストを見ながらやっていたのです。
そんな優しいIHの世界に慣れていた私には、えええええ~、覚えるなんてなんで?と、不満も手伝ってその意義が理解できませんでした。
ボディートークのセミナーで本当にしょっちゅう聞くのが「右脳と左脳」という言葉です。
「うろ覚えの状態では論理の左脳に引っ張られてしまって、セッション中にえーっとなんだっけ?と考え込んでしまうことになるでしょ。でも、完全に理解・記憶してしまえば、左脳に引っ張られることなく、あとは右脳の直感を使ってセッションができるよね」というのです。
いやいやいやいや、私に言わせれば、右脳的直感でセッションしたいなら、左脳でわざわざ覚えたりしないで、全部リストから筋反射で選べばいいだけじゃないの? でした。
でもまあ文句を言っていてもしようがありません。CBP(←認定施術士のこと)試験を受けるために覚えましたよ~
こんな勉強したのは学校を卒業して以来初めてです。
そしてどうにか無事、CBPになって今思うのは、覚えて良かった~ってことです。
何が違うかって、まずセッションのスピードが違うのです。セッション中に出せる情報量がボディートークの方がだんぜん多くなるのです。それは筋反射の取り方の違いとも関係するのですが、そのボディートークの取り方と、この「覚えている」ってことが相性がいいのですね。
玉ねぎの皮むき的なアプローチのボディートークではたくさんの情報を上げる必要があるので、(たぶんできなくはないと思いますが)すべてについていちいちテキストを広げてチェックしていたのでは時間がかかりすぎなのです。もちろん、今でも上級クラスの細かい内容になったら覚えていないところもあるので、リストでチェックはするのですが、大まかな部分については覚えていないと時間がかかってしようがないだろうなと思います。
そして覚えていることによって、パッと思い浮かぶことも多くなるので、よけいにスピードをあげて進めることができるのですよね。
また、覚えた副産物として、たとえ資料を持っていないときでも手ぶらでセッションできるということがあります。旅先で、家族が細菌性の炎症を起こしたときなども、何も資料がない中でセッションして炎症がおさまりましたよ。
IHではなかなかこうはいきません。もちろん、最近はスマホやタブレットもあるので、そこに資料を全部入れて携帯していればセッションできるのですが、修正で音叉等の道具を使うことも多いので、道具がない中でやるとなると、それなりにパフォーマンスは落ちてしまうのではないかなと思います。
すみません、なんだか話がそれました~
ええっと、右脳と左脳という話に戻りますが、次は、右脳の方いきます。
右脳の直感を使ってゾーンに入ってセッションするというのがボディートークなんですね。このボディートークでいうところの「右脳」という言葉ですが、IHでこれにあたるのが「愛の状態で」って言葉じゃないかなあと私は思うのです。
IHで頻繁に聞かれる言葉は「愛」と「魂」です。
誤解しないでほしいのは、ボディートークの「右脳」がIHの「愛」と同じことを指しているということではありません。ボディートークで重要視しているのと同じくらいの度合いでIHで重要視しているのが「愛」ってことなんじゃないかってことです。
ボディートークでは、また、「左脳」での理解や知識もとても重要と考えています。
対してIHでは知識はそれほど重要視されない印象があります。マチルダは「7歳の子どもでも素晴らしいセッションができる、愛の状態であれば」と言います。それはあるエピソードとともに語られた言葉なのですが、それを聞いたとき私は感動して、そうだよね、知識は別になくてもいいよね、と思っていました。
あれ~、なんだか長くなったのでまた次に続きます。